「漏電ブレーカーがいつ落ちるか分からない」「原因不明の漏電電流に悩まされている」
こうしたお悩みに対し、当社は高度な測定器を用いて漏電の「真の原因」を特定し、最適な対策をご提案しています。今回は、設備のインバータ仕様を見直すことで、安全性を劇的に向上させた改善実績をご紹介します。
日本の電源環境(S相接地)に最適化された「国産インバータ」へのリプレイス(交換)を実施しました。(※ あくまでもお客様・商社・メーカーの了承のもとで作業を行います。)交換前後に、高性能クランプ式漏電監視ロガーを用いて、電気の質(ベクトル・電流成分)を精密に測定・比較しました。
国産インバータへの変更により、高調波を含んだ漏洩電流の全体値(Iom1)は約80%も減少し、劇的なノイズカットに成功しました。
| 測定項目(チャンネル1) | 対策前(欧州仕様) | 対策後(国産仕様) | 改善効果 |
|---|---|---|---|
| 漏洩電流実効値(Iom1) ※高調波・ノイズを含む全体値 |
731.1 mA | 143.7 mA | 約80%低減! |
| 基本波 漏洩電流(Io1) ※50Hz成分のみの値 |
403.8 mA | 96.7 mA | 大幅低減 |
| 対地抵抗成分漏洩電流(Ior1) ※火災リスクのある真の漏電 |
285.7 mA | 109.5 mA | 改善傾向(抵抗性の漏電要素については別途調査が必要) |
| 基準電圧(V)/ 周波数(f) | 205.1 V / 50.0 Hz | 209.4 V / 50.0 Hz | 電源の安定化 |
高調波を含むIom1が731.1mAと非常に高い値を示しています。
Iom1が143.7mAまで激減。不要なノイズが綺麗にカットされました。(ただし、抵抗性の漏電成分(真の漏電)の別途調査が必要です)
日本の三相3線式(S相接地)における本来の正常な位相角の範囲は「+60°〜 +180°」です 。対策前の +37.4° はこの範囲を逸脱しており、欧州仕様インバータのノイズフィルターが持つ過大な対地容量成分(Ioc)によって、回路全体の位相が異常に歪んでいたことを物語っています。
国産インバータへの変更後は、位相角が +73.4°へと移動し、日本の電源環境における正常範囲内(+60°〜 +180°)に収束しました 。
インバータやパワーコンディショナなどの機器は、「どこの国の仕様か」「現場の接地方式と合っているか」によって、気づかないうちに大量のノイズ(見かけの漏電)を発生させることがあります。
当社は、単に「漏電しているから絶縁が悪い」と決めつけるのではなく、Iom(全体値)とIor(本物の漏電)を電気的に切り分けられる特殊なロガーを駆使し、データに基づいた無駄のないピンポイント対策をご提案します。
輸入機械導入前のお悩み、輸入機械導入後のトラブル、原因不明の漏電などでお困りの方は、
ぜひ一度当社にご相談ください!