対策前|測定画面
高調波を含むIom1が731.1mAを示しています。
CASE STUDY / INVERTER & LEAKAGE CURRENT
欧州仕様から国産インバータへの変更により、漏洩電流の全体値を約80%低減。
電源方式とノイズフィルターの条件を測定データから照合し、日本の設備環境に合わせた対策を実施した事例です。
01 / CHALLENGE
漏電監視で高い数値が記録され、設備の予期しない停止が懸念されていました。
02 / ACTION
関係者の了承を得たうえで、国産インバータへ変更し、変更前後の漏洩電流とベクトルを同じ測定方法で比較しました。
使用した漏電監視ロガーにより、漏洩電流の全体値、基本波成分、抵抗成分および位相関係を確認しました。単純に「絶縁不良」と判断せず、容量性電流、高調波成分、抵抗性成分を分けて評価しています。
03 / RESULT
国産インバータへの変更後、Iom1は731.1mAから143.7mAへ低下しました。
| 測定項目(チャンネル1) | 対策前(欧州仕様) | 対策後(国産仕様) | 確認結果 |
|---|---|---|---|
| 漏洩電流全体値(Iom1) 高調波・ノイズを含む全体値 |
731.1mA | 143.7mA | 約80%低減 |
| 基本波漏洩電流(Io1) 50Hz成分 |
403.8mA | 96.7mA | 大幅に低減 |
| 対地抵抗成分漏洩電流(Ior1) 抵抗性成分 |
285.7mA | 109.5mA | 改善傾向。別途調査が必要 |
| 基準電圧/周波数 | 205.1V/50.0Hz | 209.4V/50.0Hz | 測定時の電源条件 |
※数値は当該設備・当該測定条件での結果です。ほかの設備で同じ改善効果を保証するものではありません。
高調波を含むIom1が731.1mAを示しています。
Iom1は143.7mAへ低下しました。抵抗性成分については、引き続き別途調査が必要です。
対策前の位相角は+37.4°で、当該測定条件で基準とした範囲から外れていました。
変更後の位相角は+73.4°へ移動し、当該測定条件で基準とした範囲内に入りました。
04 / TFC APPROACH
インバータやパワーコンディショナなどの機器では、機器仕様と現場の接地方式の組み合わせにより、容量性電流や高周波成分が増えることがあります。
TFCは、全体値と各成分、電源方式、接地、機器仕様を横断して確認し、測定データに基づいて原因候補と対策を整理します。
輸入機械の導入前確認、導入後の電気トラブル、漏電・接地・EMCに関するご相談を承ります。
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